最後まで生き抜いた父

闘病中だった父が、先週他界しました。

67歳でした。

まだまだ先の話だと思っていたから、ずっと先の話だと思っていたから、いまいち現実味はまだありません。

私も弟も、父の病名を知ったのは先月。

この一か月は本当に長かった。

いつもはほんとあっという間に毎日が過ぎて行くんだけど、いろんなことがあって、心も体も受け止められなくて。

とにかく5月は長かった。

自分を貫いた父

絵にかいたような昭和の頑固親父。

怒りっぽくって、無口で、絶対服従しか道はなかった。

恨むことの方が多かったけれど、同じくらい私や弟には色んなコトやモノを与えれくれました。

今になってみればそう思う。

父は結局、私たち子供には病名を明かさずに亡くなっていきました。

もちろん私も弟も母から聞いてはいたので、知ってはいたけど、父から言われるのを待っていたんです。

一度、もう危ないかもしれないと病院から呼び出しがあって弟と病院に駆け付けたことがあったのだけど、

その際は病名は知らないけれど、入院をしていると聞いたから心配で来たんだよと言って会いに行きました。

その時も病名は言われなかったから、弟と『こりゃ、最後まで言わないな』と言っていたのが本当になっちゃったよね。

バイクの保険も更新して、畑にスイカを植える心配をして、まだまだ生き抜くつもりだったと思う。

多分死んだことも気が付いていないんじゃないかな。

家族葬のつもりが、予想をはるかに超える人たちがたくさんお葬式に来てくれて、

立派なお葬式になりました。

たくさんのお友達やご近所さんに愛されてきたんだね。

じいじ、まだ信じられないよ。

去年、実家に行った時に撮影した動画に入っている父の声を聞いたら、ただただ涙が出てくるけど、

全然日常に戻れる気がしないけど、

なんとかぼちぼち毎日をやり過ごしていこうと思います。

まだまだペースは不定だけど、少しずつブログも再開していこうと思いますので、よろしくお願いいたします。